なぜだか生きてゆく私

何もないOLがコツコツ更新する雑記

それは選ばれし人の日常「局アナ 安住紳一郎」

 

  

局アナ 安住紳一郎

局アナ 安住紳一郎

 

 

安住紳一郎の日曜天国」のポッドキャスト、休みの日に9時半ごろ目を覚まし、洗濯機まわしてお茶飲みながら聞くのが好きです。わたし、平日休みしかもらえないので生放送が全然聞けません。くやしいです。上野公園のパンダの名前をひたすら予想した回が一番印象に残っています。

 

この本は2002年11月から2005年6月までの雑誌連載をまとめたもの。発行が2006年。

30歳前後の安住アナのエッセイ。ものすごく忙しそう。選ばれし人間の誰にも真似できない日常を垣間見る一冊。

でも、病んで夜の街をさまよう話、妻夫木君へのインタビューで失敗して落ち込んだ話も書いてある。かっこわるい話もさらけ出してしまえる柔軟な強かさを感じた。

 読み終わって一番印象的だったのは安住アナ本人の人間性ではなかった。(「日曜天国」のポッドキャストを聞いていたらどういう人なのかおのずと伝わってくるし・・・)

「ジャスト」のメイン司会者だった三雲孝江アナウンサーのエピソードだった。

「なで肩の小さな巨人」(62P~)の章。必読です。

社会に出て…今の会社に勤め始め、尊敬できる上司など、
映画にしか出てこないんだろうなって思いはじめていた私(^q^)

二人の関係性、そのまま映画になりそう。だれか短編映画にしてください。

その後、「ジャスト」の打ち切りが決まり、最終回を迎え、その後「日曜天国」がスタートするところでこのコラムの連載は終わっている。

そこで私は「ジャスト」の最終回の、一番最後のあいさつを家で見ていたことを思い出した。安住アナがこらえきれずに涙をこぼして、三雲さんが「安住君はね、ほんとは腹黒なんかじゃないんですよ」とほほえんでいたのを。

の本に登場したエピソードをふまえてあの最終回を思い出すと・・・萌えとしか呼べない感情がわきあがってくる。二人をモデルにし、三雲さんを男性に置き換えてBL小説にしてもいいかもしれない。誰か作品にしてください。

 

安住アナの才能と仕事に取り組む姿勢を垣間見、最終的には三雲さんについてもっと知りたくなった一冊でした。自分の仕事に対する考え方についても考えさせられる。
通勤時に読むのがおすすめです。